床座暮らしの家
2022年 03月 05日
先月東区小山町分譲地内に床座暮らしの家が上棟しました
ウッドショックの影響で木造住宅の構造材に使用するKD材(人工乾燥材)の単価が上がり
建築コストや材料が中々揃わずどう工事を進めるか
僕が長年お世話になっている㈱木楽代表で棟梁の山本さんと相談しました
一般的な住宅では構造材にはKD材を使いますが
今回の住宅にはプレカットではなく手刻みによる家づくりを選択したことから
AD材(天然乾燥材)を構造材に使用しました
KD材(人工乾燥材)はノミなどで加工する時強制乾燥をさせている為
木の繊維が死んでいて木ががボロボロになります
AD材(天然乾燥材)は加工する時に芯が残っているため本来の木の性質である
粘り強さがあるため手刻みをする場合はAD材が適しています。
AD材のメリットはKD材よりも㎥単価が安いことや強度が高いことですが
デメリットは木が反ったりするため扱いが難しいことから
木の性質を熟知した棟梁による手刻みを行うことで
木造本来の強度のある家ができます。
手刻みをするには棟梁が構造材の組み方や順番を考える為図板を作成します
今回の家づくりのコンセプトはタイトルにある床座暮らしの家です
御施主様のメインの要望が
リビングを畳敷すること
濡れ縁に腰かけて座り庭を眺めて過ごしたいでした
敷地条件が分譲地内の北側道路であるため
南北方向の奥行が余り余裕がない、東西方向の間口が広い
西側に公園があることから為西側に広い庭が計画できるよう間取り
東西方向に屋根を葺き下ろすことで雨に濡れずに濡れ縁に腰掛けるようにしました
上棟時の外観
2階から見下ろし写真
リビング見上げ写真
手刻み継手写真
分譲地内ですので各メーカーとの家づくりのコンセプトの違い
工事内容まで工事途中の現場ですが
(株)木楽さんのご厚意により毎週日曜日に
現場を解説しながらご案内しています
詳しくは現場担当の
(株)木楽 (山本) TEL 090-9562-0076
プロデュース担当のFRAME (岩松)
までお気軽にお問い合わせください
by kuhgaku
| 2022-03-05 23:32
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